感染症対策で学年別開催となり、天候に恵まれず2度の延期となった運動会が終わった。
「かわいそう」という言葉が聞こえてくる中で、日々の子どもたちの様子を見てみると、3月からの社会状況の変化に対応してきたからなのか、本来もっている能力なのか、それともただひたすらに我慢をしているだけなのか、この状況を受け入れているような前向きな表情と姿勢の様子が多く感じ取れる。
それでも、これまでの学校生活になるべく近い状況を作り出してあげたいというのが、我々教職員一同の思いだ。「すべては子どもたちのために」という、どこかで聞いた言葉を胸に、なんとかこの日の開催にこぎつけることができた。保護者の方々に参観していただけないのは残念ではあるが、これ以上開催日の延期を考えることはできなかった。
「リレーのようにバトンをつなぐ、つないでいく運動会」
開会式でのPTA会長の言葉が、今でも頭に残っている。学年別の開催だから「バトンをつなぐ」というだけでなく、全校での活動が制限される中だからこそ、この運動会を通して河和小学校の子どもたち全員が「心をつないでいく」というそんな思いが込められた言葉に感じた。
運動会当日、子どもたちの笑顔、真剣な表情、競技に全力で取り組む姿勢をたくさん目にすることができた。これまでと形は違えども、そういった子どもたちの様子を間近で感じることができるのは、教職員冥利に尽きる。夢中でシャッターを切った写真は、3000枚を超える枚数となった。写真と動画撮影に追われた運動会で、確かに疲労感はあるが、写真の中の子どもたちを見ると、それも軽減されていく。鏡に映るマスク焼けの顔を見ながら、満足感を抱くことのできた一日であった。(な)
〔 追伸 〕
動画配信については、今しばらくお待ちください。鋭意、編集作業を継続中です。10月末までには、視聴いただけるよう努力します。